扇ケ浜は 田辺市民にはなじみ深く
市民からは 親しみを持って
大浜 と呼ばれている

湾の向いは 白浜温泉
間に浮かぶは 南方熊楠さんが愛でた
自然の宝庫 神島
その昔 向かいの白浜にむけ
巡航船が通っていたこともあった
その昔 大浜には 道の両側に立派な
松並木があり 今は 市中の商店街を通る
路線バス 龍神バスも 土煙をあげて
上芳養へと走っていた

松並木の 中心あたりに バス停があり
おばあさんが店番する 茶店が一軒
子供の頃 おじいちゃんに ここでお菓子をかってもらい
バスに乗って帰ったことを断片的に覚えている
明治29年には旧制県立田辺中学が大浜に
創立され 昭和23年には県立田辺高校となり
田辺近辺の多くの 学生達が この大浜に集っていた
今は 田辺市役所の庁舎がたち 道の直ぐそばにあった
でんこう (田辺高校) のプールには文化会館が建っている

一時は 汚れて泳ぐことのできなかった砂浜も
数年前に周辺整備があり 大きな駐車場が作られ
浜も安全な海水浴場に変身し 今も市民の憩いの場所となり
お盆の仏様を送り行事の大浜でにぎやかに行われる
最近では 毎年弁慶祭りの会場となり よさこいなどで賑わう

田辺湾を渡たる 巡航船もとうにないが
ああだったなあ こうだったなあ と
そうそうあの時 などと 昔をなつかしみ
しばし海をみていた
